midoriだ。
伸枝はこの9月24日に、
SFな秘密結社ψ(`∇´)ψの集まりで、
横浜にある原鉄道模型博物館に行ってきた。
原鉄道模型博物館は、
今はもうお亡くなりになった
原信太郎氏が作成・収集した鉄道模型や写真、
その他、膨大な資料の「一部」が、
集められた博物館だ。
いやはや、すごかった(´・Д・)。
実は伸枝もあたしも、
電車や鉄道模型には大した興味はない。
完全なおつきあいでの入場だ。
だが、ほとんど興味のない人間にも、
不思議に心に響くものがある、
とても美しい博物館だった。
写真や画像撮影がOKだったので、
少数だが画像も撮ってきた。
スイス国鉄 Ae4/7形
スイスの電気機関車らしい。
当たり前だがこれらの鉄道模型は、
出来合いの模型の箱を買ってきて、
組み立てたものなどではない。
屋根についたパンタグラフから、
針金を自分で折り曲げて作成している。
車体も車輪も自分で削り出し
……それだけでなく、本物と同じく動くように
(そっくりに、じゃないぞ。同じにだ(゚Д゚))
特殊な駆動装置を数年かけて再現しているそうだ。
箱根登山鉄道 チキ形 チキ1
原信太郎氏と同年の1919年に誕生した木造の登山電車で、
氏はお祖母様といっしょに乗ったことがあるらしい。
これは作成ではなくオークションで落札の、
グッパータールの懸垂電車模型。
ロマンティックな佇まいが、よい。
巨大なジオラマには、優雅な音で鉄道模型が走り、
昼
夕方
夜
と、ライトによってその姿を刻々と変える。
列車だけでなく、ジオラマには猫や犬、
パワーローダー! など
意外なものが配されていて、見ていて飽きない。
ちなみに鉄道模型には本物同様、
鉄製のレールと車輪が使われているので、
とても「よい音」で走る、とのことだ(´・Д・)。
その他、東海道新幹線、他有名鉄道の一番切符
(最初に発行された切符)をとりまくったり、
一般人の海外渡航がむずかしかった昭和三十年代に、
ヨーロッパの鉄道に乗りまくったりと、
道楽の限りを尽くしている。
といっても原信太郎氏はただの道楽者ではなく、
コクヨ株式会社の専務までつとめた方で、
なおかつ6ヶ国語を操り300もの特許を個人で持ち、
しかもイケメン!!!
いや、こんな人物、小説で出したら
「リアリティなさ過ぎです(゚Д゚)」って、
まず編集から許しが出ないだろうな。
しかしただひたすら自分の「好き」を貫き通し、
妥協せずに極限まで上り詰めると、
ここまでのことができる、という、
すばらしい見本を見せてもらった。
なんだろう。
天使や天人に生まれるはずの魂が、
間違って人の肉体に宿ってしまった、
そんな方の人生の軌跡が垣間見られた、
貴重な一日だった。
入場券も一枚ずつ
別の模型が印刷されている(゚Д゚)
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